なごんのエンタメ

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映画『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛』感想


この映画大好きです。

初見では、「面白かった。さわやかなラストだなぁ」くらいの感想でした。

でも見直すうちに、「すごくよくできてる映画だ」と改めて感動。


あらすじ

主人公のバッグスは、海軍の軍人。
だが病気に。

大した病気じゃないが、休暇を取らないといけないことに

遊ぶか! となりますが、
その休暇では、軍の規則の関係で、真夜中までに帰らないといけないんです。
そのため「シンデレラ・リバティ」と呼ばれていました。

その休暇、シンデレラ・リバティで、マギーという女性に出会います。

彼女は賭けビリヤードをしていました。一夜を共にしますが、実は彼女は売春婦で……。


感想

この映画のいいところはたくさんありますが、アメリカの恋愛映画らしく、ユーモアがきいていて、いい。

主人公とマギーとの会話、マギーの子どもとの会話、教官だった男との会話……。
どんな会話にも、ちょっとしたユーモアがある。だから会話を聞いているだけで楽しい。

二人の恋愛は順調じゃないです。
苦しい恋愛だと言えるでしょう。

でも全然重くない。
映画全体に、このセンスのいいユーモアがちりばめられているからでしょう。

口喧嘩のシーンにも、ちょっとユーモアがあるんですよ。激しい口喧嘩なのに。 

好きなシーン

主人公と、教官だったリンとの会話とか、すごく面白い!

マギーとバッガスの会話もユーモアがきいてて、また、ときどきロマンチックでかったるい!
引用してみましょう。

マギー「もう帰って」

バッグス「きみが言うなら」

マギー「明日会いましょ」

バッグス「明日はこないかも」

マギー「来たとき会いましょ」

バッグス「明日来るよ」

マギー「私がいないかも」

バッグス「いるときにくる」

   二人、見つめあう。

マギー「いるわ」

 またマギーと、マギーの子供・ダグラスと出かけるシーンも面白い。

子どものダグラスがかわいいんです。憎らしくて、かわいい。
主人公とヒロインが喧嘩すると、ダグラスは子どものくせに二人の仲をとりなすんですよ。そのやり方が大人っぽくて笑えるw


はっきり言うと、ヒロインはヒス女。売春までやっている。にもかかわらず、すごく魅力的に描かれている。

この映画にただ魅力的な人っていない。みんなくせがある。

みんないいやつで、魅力的で、くせがあって、ユーモアあって、最高。


キャスト

ゴッドファーザーで、あのけんかっ早いソニーを演じていた、ジェイムズ・カーンが主演をしています。

マギーは、マーシャ・メイソン。いまはおばあちゃんですが、このころはかわいかった!

この映画には原作があり、原作と、さらに脚本を、ダリル・ポニックサンが担当しています。

監督はマーク・ライデル
マーク・ライデルの映画は、シンデレラ・リバティしか見てません。

ただほかには、『黄昏』や『ローズ』『フォー・ザ・ボーイズ』という作品を撮っています。

見てませんが、『黄昏』という作品の評価はかなり高いですね。

機会があったら見て見たいと思います。

ただこの映画、シンデレラ・リバティには負けるんじゃあないかなあ、と思いますね。
それくらい傑作だと思いました!