なごんのエンタメ

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『127時間』感想。実話をもとにした良作


127時間は、登山家の実話をもとにした映画です。
岩に腕がはさまれ、やばいやばいってだけなんですが、これがなかなか面白いんです。

 

あらすじ

主人公のアーロンは国立公園にいきます。

ここには、巨大な岩がごろごろしています。アーロンは岩と岩の間を、曲芸師みたいにするする進みます。

まさにこのDVDの写真見たく。

ですが事件が。
何メートルもある岩と岩の間を移動していると、巨大な岩が落ちてきて、滑落。

しかもその巨大な岩に、腕が挟まれて、動けなくなってしまいます!

 

感想

極限状態の人間、そしてアーロンという人間がしっかり描けています。

だから面白い。

岩に腕が挟まれて、やばいやばい言ってるわけですから、ほとんど一人芝居。

でもすごく面白い。また生々しい。

たとえば挟まれた腕にナイフを刺し、空腹のあまりか、流れてきた血を舐めるシーンがありました。
怖かったし、アーロンのすさまじい飢えがよくわかります。

そういう極限状態のシーンはもちろん、アーロン自身が良く描けています。
六日間、腕が岩に挟まれて独りぼっちですから、いろんなことを考えるんですよ。

 

また何度も後悔する。
誰も救助に来ません。
なぜなら、だれもアーロンがそこにいることを知らないからです。

母親にも、妹にも連絡しませんでした。
同僚にどこに行くの? と訊かれましたが、適当に答えた。

また妹の結婚式に行けなかったことを後悔する。

なぜ誰にも言わないで、こんな危険な場所に来たのか。

「俺はタフガイだ」と思っていたからです。
その愚かさを、巨大な岩に腕を挟まれ、動けなくなった状態で、何度も何度も後悔します。

その後悔が、アーロンの人生に、大きく影響するわけです……。

 

キャスト

監督はダニー・ボイル
イギリスの映画監督で、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞を取りました。

この映画もすごく面白いです。
リンク張りますので、興味のある方はどうぞ。

ですがゾンビ映画として有名な、『28日後...』はめちゃめちゃつまらない。
これは本当につまらなかった。なんでこんなに評価が高いのか。

また『トレインスポッティング』も見ましたが、当時若かったからかもしれませんが、全然わからなかったです。

ダニー・ボイルのおすすめは、やぱりアカデミー賞に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』と、この『127時間』ですね。


ちなみに原作ですが、これは登山家アーロン・ラルストンの伝記です。

リンク貼っときます。

またナショナルジオグラフィックにも、彼の話が載ってました。

natgeo.nikkeibp.co.jp


出演している役者はジェームズ・フランコです。
ほとんどこいつのひとり芝居です。

このジェームズ・フランコは、「スパイダーマン」3部作で、主人公の親友のハリー・オズボーンをやった人です。

この127時間で有名になりました。

 

なかなか面白いので是非。

5段階評価で☆4つかな、と思います。